都心に残る屋上遊園地『丸広百貨店川越店』を訪ねてみた。

最終更新:2013.03.23

昭和の少女向けアニメなどに描かれていた「屋上遊園地」。今ではほとんどなくなってしまいましたが、川越のデパートにはまだ残っていると聞き、訪ねてきたのです。レトロ感いっぱいな空間はとても楽しかったのです。(写真撮影:2013年)

新旧織り交ざる町川越へ。

池袋駅から東武東上線急行でおおよそ30分。川越駅にある「まるひろ百貨店」川越店に行ってきました。川越駅は想像していたより大きく、「蔵の町」川越をアピールしていました。川越には「菓子屋横丁」とかあるらしいのですが、今回はそちらには行っていません。


●本川越駅前。最寄り駅はこちら。道に沿ってバスターミナルがある。/本川越駅近辺から丸広百貨店を見る。観覧車が見える。

バスどおりに沿って西武新宿線本川越駅まで歩きます。最寄り駅は西武新宿線本川越駅なのですが、西武線を使うと新宿から1時間近くかかるのでオススメしません。本川越前にはイトーヨーカドーがあり、駅前から「まるひろ百貨店」を見ることができます。「ひらがな」表記が期待感をあおります。この時点で、東急プラザ店蒲田店で見たような観覧車が見えます。(※東急プラザ蒲田店は改装中。秋に復活するかは不明。)


●商店街の中に丸広百貨店はある。

商店街の中に丸広百貨店があります。外観は綺麗ですが、中に入ると、昭和に作られた建物という雰囲気が残っています。昭和時代の建物は天井が低いんですよね。6階にあるレストラン街には「ファミリーレストラン」という名前のレストランがあります。この店名に期待してしまいます。休日のお昼時だったので寄りませんでしたが、この「ファミリーレストラン」からの眺望はなかなかよさげでした。

いざ、丸広屋上遊園地へ。

いよいよ、目的である屋上遊園地です。


●園内に観覧車があり、回りをモノレールが駆け巡る。/くるくる回る飛行機。確かにこんな遊具があった気もする。

ペットコーナーを抜け、クレーンゲームなどがあるコーナーを抜けて外に出ると、なんと大型遊具が3つも設置されていました。観覧車は東急プラザ蒲田にあるのと似たような感じ、飛行機がぐるぐる回るやつも、昔どこかにあった気がします。が、屋上遊園にモノレールが走っているのは始めてみましたわ。昔の屋上遊園には想像を超える大型遊具がたくさんあったという話は聞いたことがあったのですが、本当だったんですねー。

中心部の小部屋にはワニワニパニックを初めとした機械式のゲームがいくつか置かれていました。ワニワニパニック...一昔前にはどこでもみかけた気もするんだけどなぁ。


●全体の面積は広くはないが、昭和の屋上遊園の楽しい雰囲気がコンパクトに詰め込まれている。

実のところ、全体としてはそこまで広くはなく、狭い空間に遊具が所狭しと設置されている感じです。ですが、屋上という開放的な空間にある遊園地は、天空遊園という感じに近いかもしれません。なぜかミニ神社もありました。

観覧車・モノレール・飛行機がぐるぐる回るやつ(名前が分からない)には(休日ということもあってか)それぞれ係員のお姉さんが付いていて、ナビゲーションなどをしているようでした。ヒーローショーみたいな高い声のアナウンスが響く雰囲気はとても懐かしいものがあったのですが、大型遊具を維持・運営するのはそれだけでコストがかかるんだなぁ、ってのも改めて実感したりしました。


●この建物は売店の跡地?。/何も行われていなかったが、ステージもあった。

奥には売店の跡地っぽい建物が残ってました。(ホントかどうかは知りません。)アイスやジュースが売っている屋上遊園はさすがに残ってないみたいですね。近くに自販機があってイチゴ牛乳を買おうと思ったのですが、1/3位売り切れで、イチゴ牛乳も売り切れでした。残念。ヒーローショーなんかができそうなステージみたいなものもあり、昔は賑わったのかなぁ、とか、そんなことを感じたりとか。


●屋上から都心方面を見る。左の方に光の筋が見えるのが気になる。光を反射する建物がある?

屋上からは都心方面を見ることもできます。聖蹟桜ヶ丘や百草団地と違って高度が低い(地表高度で20m程度しかない&古い建物の8階なので、そんなに高くはない)ので、あちらとは雰囲気がちょっと違いますが、見通しはこちらの方がよかったりします。

ここの屋上遊園は、東京から気軽に行ける場所としては貴重な場所かもしれません。というか、屋上遊園自体がもはや貴重なのですが...。小江戸等の古きを観光の売りにする川越にあるという偶然も素敵で、蔵の町共々残ってくれたら嬉しいなぁ、と思ったりしました。